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『収穫祭あるいは文化祭ときどき体育祭』 

自由気ままな一人旅のように、自由気ままに言葉つづる時間。

自然に生きてる夕暮れ

 水を温めれば不自然

 ありのままの冷たさはチョット

 水を温めたら偶然誰かに出会うから

 声をかけてみた


 脱ぎ捨てた服を丁寧に畳んで

 洗濯機が手に入るまで風にさらしておけば

 秋のバラが咲いている

 ヤツデが小ぶりに広がっている

 なんで

 どうして

 わかんない


 知ったかぶりの顔をしていたいのに

 もう旅は終わってるよ





 しわになるのがいやなのと

 スカートを脱いでハンガーにかけている

 ぼくは目のやり場を楽しみながら

 受験勉強に励むんだ

 わかんない

 わかんないよ


 そこにかいてあるじゃんって言うけれど

 見たよ
 
 読んだよ

 わかんないよ



 蜜柑の皮をむくように薄い布を脱がしていくと

 ツメきっておけば良かったって思った

 ぼくは狂気に駆られて感情を殺す

 受験勉強に励むんだ

 

 そこにあるじゃん

 書いてあるじゃん

 見たままのとおりじゃん


 わかんないよ

 

 蜜柑風味のノドあめなめる


 しぼりたてのしずく飛び散る


 しわひとつないスカートはいて

 じゃあねと彼女がドアを開ける






 残された時間は少ないと責め立てられても

 ただもう途方もない未来のような気がしていたんだ

 本当に受かるんだろうなって聞かないでください

 ぼくは決められないんだから



 明日は試験日いよいよの日

 夜更けにパッと照明がついた


 なんで

 どうして


 わかんない


 もう昔のことだよ結果は出たんだよ受験勉強


 鏡さえみなければ

 いまのぼくは12歳で

 夜明けにあいつを殴りかかる


 内申書にひびくんだろうって笑うあいつを

 斜めうえから殴りおろす


 
 仲直りの方法を考えていたはずなのに

 条件反射で殴りおろした

 ぼくは笑っていたらしい

 あのとき

 もう旅は終わってるよ



 
 破けた網戸を放置してたけど修理することにしたよ

 ぜんぜん気づかなかったんだよ多分もう旅は終わってるよ


 
 風が止んだ夕暮れ

 緑豊かな坂道よみがえる夕暮れ


 あの世の空気あの世の


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ときどき線を描き、


まれに色を塗ります。




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