『収穫祭あるいは文化祭ときどき体育祭』 

自由気ままな一人旅のように、自由気ままに言葉つづる時間。


ひとしごと

やりおえて

粉茶


ひとしきり

ふりかえり

つかのまに

風を見る

揺れ踊る常緑樹



またあした

またいつか

また会おう



また行くよ

また来るよ

叫び声



幸運を呼ぶ

深呼吸する

目標は遠くて近くて


さきまわり

境内に

神の手配が届かぬうちに

来なきゃ



建ちならぶ家

すりへった石段


凍えても

生い茂る





誓う



楽しみながら苦しむ

つらくてしかたないのに気持ちよくなる

妄想

空想と言ってもいいけれど

夢とは違うかもしれない



成功への第一歩は記念すべきものとは違うかもしれないよ

誰も未定なまま息を整え

誰も見ていないタイミング

どうか見守っていてください


願う

かなえてほしい気持ちを押し込めて

どうか見守っていてください


祈る

というより

誓う



約束とは違うかもしれない

どうか見守っていてください


誓う




いつものように

いつもよりも

機能よりも野生

世間の予想に番狂わせを

歓喜を呼べ






言う



願いを書き込み封をしたら

きれいなお姉さんが押してくれるよ

誰も見透かすなんてできない

きれいなお姉さんが差してくれるよ

ぴーんと張り詰めた空気

番号順に並んでください

短い区切りの間ならばズルしたほうが得に思えても

結局は同じだよ

結局は同じだよ

結局は

結局は

勝つものだけが勝つ

かなりえらいひとが

言う





指先かじかんで

足の感覚が微妙

すんなり受け入れられる

たぶんえらいひとが

あっさり受け入れられる

きれいなお姉さんが

言う




いつも窓口でお会いしていますが

今日は階段教室なので

「はじめまして」

「はじめまして」

はじめました



ぼくが気持ちを込めて

選んだ言葉

言う


だからといって

選ばれるとは限らないよ

風にちぎれて消え去れ

願いを書き込み封をしたら

言う

願いを書き込み封をしたら

言う



それまでおあずけ

いつまでおあずけ

よろしくお願いします

選んだ数字

すべて揃う日に




おめでとうございます

隙間から流れ落ちてきたみたいに

きれいなお姉さんが

言う

たぶんそういうことなんだろうと

きみが言う


的に向かって撃て

さあいよいよ順番だよ

次の方どうぞ






思う



去年よりも成長したろう

自分で言うのもあれだけど

上手になった


思う



去年よりも近づいたろう

イメージなら実現している


ぼくにとっての指針は手のひらに

なにもかもを記憶させた

だから手ぶらでいいんだ





すっきりした枝の向こう

澄み切った空気は青く染まり

緑の日々は遠く感じても

一刻また一刻

ゆっくり


思う

一刻また一刻

確実に

迫る



きみには伝えておこう


思う

かなわない夢なんて数あるうちのひとつかふたつ

いまここが勝負


わかりやすければ誰もが気づいてしまうから

わかりにくいように

できている


思う



わかるひとにだけわかるように

できているんだ


思う




夢を見た



いつものこと

くりかえす

いつものように

つぎのページ

記録する

飛躍する

夢を見た




時を経て

あざやかに見える

マフラー

スカート

魅力的な装いを

少ない語彙から褒めたたえる



くりかえす

いつものこと

ふだんのまま

記録する

飛躍する

あと少し



もう少し

意欲的に取り組んでみますか

成長の余地が「ない」と思えても

まだまだまだ

まだ

まだまだ

あと少し

あと少し

ほんの




まぶしくなる


自分なりに

がんばりました

きみと比べたら

なにも言えなくても

自分なりの

生き方です



寒さも渇きも季節ゆえ

思い出すのも

忘れているのも

気分次第の

生き様です



澄み切った空気に

こころ踊る

冷え切った背中を

蹴る小さな足



世界の仕組み

語りあった夜

いくつもの灯

ぼくの道



きみの光は小さいな

ぼくは見逃さないけどね

ぼくは消えかかる火を

怒りをこめて守り続ける

一緒に照らせば

まぶしくなる



ありったけの願い

つぎつぎとかなえていけ

ぼくは消えかかる火に

怒りをこめて祈り続けた

細くて急斜面

選んだ道

一緒に歩けば

楽しくなる


大通りの華やかな装飾

人ごみを避けて

選んだ道

冷たい風が吹く


泥ぬりたくった

みたいな壁

こんな闇に

どんな小さな光も目立つ

存在感

高揚感

地図にない道

まぶしくなる












これから、も。


いくつかの分岐点で僕たちは迷うことなく正解を選び出す

さんざん悩んできたからさ

あんなに考えてばかりいた

どうしてもやり遂げたいと強い気持ちで望むうちに

決意を忘れた

希望を忘れた

がむしゃらに坂道を駆け登っていた



冬の風でも南南西

欲しいものがあるのなら

そっと耳打ちするみたいに空へ


これからも分岐点で僕たちは迷うことなく正解を選び抜く


みくびるなよ

ふるえたまま

見逃すなよ

白くかすむ世界

決意を忘れた

希望を忘れた

がむしゃらに生きるしかなかった

失意の底に

絶望を埋めて

舞いあがる

はいあがる

これからも分岐点で僕たちは願うことなく夢をかなえるのだから

舞いあがれ

はいあがれ

これからも







春を待つ芽生え



もうすこしのしんぼうだ

冬を越えて春を待つ芽生え

番号が並ぶ日に祝えるように

もうすこしのがんばりさ

むりをしても無駄たぶん無駄きっと無駄

はじめから何もかもかが決められてしまっているもの

鉛筆の所持本数

消しゴムを買い換えた回数

きみが着替える間ずっと廊下で待っている

扉越しに聞こえている衣擦れの気配



わからない問い

解けない答

それでも並べる文字と数

覚えてきた

考えてきた

どうしてここに今いるのだろうか


スカートの広がる角度

ブラウスに透ける肌を眺めてた隣の席

きみが着替える間ずっと廊下で待っている

扉越しに聞こえてくる衣擦れ

耳をすました



もうひとつだけ

もうひとつだけ

あとひとつだけ

欲張りのように謙虚なまま

修行のように積みあげる

日々の努力が報われるには

時間を待つ必要がある

思い通りの結果じゃなくても気に病むな



世界の真理を教わるタイミングは人それぞれ

いつかまたどこかで振り出しかも

それでも気にするな

そんなの気にするな

いつでも気に病むな


誰かに嘘を伝えなければ進めない道

門番と目を合わせたらキミキミチョット

いいから気にするな






あればあるほど



すぎてしまえば短いものを

夢中になっていれば案外いろいろできる

日は暮れてしまい

外灯まばらで暗い世界

庭を伝って畑まで続く生垣の枯枝をはさんだ

列を成して崩れていくのは虫の生息域

ひまつぶしにもならない

ぐちを言い合えばきりがない

せめて穏やかな暖炉の前で

チョコレートが溶けているのを分かち合おう

壁の汚れを落としたばかりでも気にせずふるまえ

ぼくらの世界は自然であればあるほど

汚れるようにできている



オレンジ色さしこむ時刻


枝と枝との隙間からさしこんでくる陽射しはオレンジ色で

太陽の暖かさよりも風の冷たさのほうが強まってくる


ぼくが決めた時刻なんて

意味のない飾りと同じで

メモが飛ばされてしまえば無いのと同じこと


都合よければ集まるタイミング

しばしの空き時間に枯葉を掃除しながら

チョコレートをかじった


車が到着

車で到着

車の到着

あいさつが続く




水が冷たくて声をあげて手をふれば

ひっかかる




乾いたタオルを取り出して

油汚れも拭き取れば

焼きたてのケーキの香りが届いて

休みたくなる

仕事の途中でも

区切りたくなる



扉が開いて

チャイムの響き

少し早めに輝くライト

ぼくが求めてきた優しさを

あなたに

ぼくの気持ちは脆いけれど傷が消えた

オレンジ色さしこむ時刻










たぐいまれ


電柱と電柱の間隔

車庫と車庫の間隔

隣の敷地と

裏の路地と

刈り込んだカナメモチに真っ赤な新芽が

訪問者の怒鳴り声

相手にしないワイヤレスチャイム



みっつ数えるくらいじゃ時間は足りない

ありあまるくらいでないと



満たしたいのは心それとも懐あるいは脳への信号

渋滞したまま笑えるくらいに気が変になってしまうのか

もう遅いのかもしれない

けれども

この日の沈み方は

たぐいまれ




いつもの場所が少しづつ移動して

いつのまにか道路を越えた

車輪が古くなったから

放置された畑に積むと

塔になる

けれども

その日の沈み方は

たぐいまれ




まだ早いのかもしれない

けれども

あの日の沈み方が

たぐいまれ






今週を運び去る


配送トラックが今週を運び去る

あっというまに過ぎると言うけど土曜と日曜は長く感じる


掃除し忘れた砂利道にペットボトルが転がっている

風に踊らされて音をたてて数滴の残りも乾ききる


どう解釈したって

現状は不可解

夢見た世界に移動するには異次元空間を超えなければ

どう弁解したって

現況の不愉快を楽観視できるすべもなく

氷河期になるのを黙って見ているだけ





急勾配の住宅街に

偵察機が飛んできた

曇っていても太陽エネルギーでまかなえる

僕が想像していた未来とは違うけれど

確実に変化は具現化している

そろそろやつも現れるだろう



提案されたら受け取っておけ

最終的な判断は自分次第

氷河期になるのを黙って見ているだけ

冬を越える技術があっても

手に入れる富がなければね

危険な仕事はロボットがしてくれるよ

生まれてくる人ひとりに一台づつロボットを支給しなければ

あいまいなうちに企業が占めてしまうかもしれないから

いまのうちだよ

いまのうちにさ

ひとりづつロボットを

個人が企業にリースできるよう枠組みくらい用意しておかないと

間に合うのかなあ

夏を越える技術があるのに

活かせる人は選ばれる



もうしばらくの辛抱さ

誰だって準備中の看板のまま

息を殺して起きているんだよ


いまのうちだよ

いまのうちにさ

まだ間に合うから

まだ間に合う

配送トラックが今週を運び去る

凍りついた荷台に野菜を詰めて

配送トラックが今週を運び去る




そこ


たどりついた

そこ

まよいもなく

そこ


これ以上は下がないと言われていた

岩が燃える空間は

水のない湖

かなえたい夢を捨てに出かけた少年の日




どこ

ここ

そこ




どこ

ここ

そこ



そこ


そこについた

たどりついた

終着点



涙の成分

命の根拠

わめいても届かない

だまっても射抜けない

とめられなくて

もがけなくなって

意識もうろう


そこ








ここから上

この壁も

あの空も

拒むものを前に

かなえたい夢を見つけ叫んだ執念の日








からっぽ


久しぶりに晴れたので

湖畔に沿って歩いてみた

結局あそこの岩まで誰一人とも会わなかった

車は横を通り過ぎた

トラック何台も走り去った

結局たあいのない時間を岩まで過ごした


めずらしい


彼女は言った

嬉しそうではないけれど

嫌というわけでもなさそうで

消え入る声で

彼女が言った


いま何を考えているかわかる

いま私が何を

いま何を話そうとしているかわかる



湖岸を吹く風は

砂の香り

枯れ草は粉になって舞うばかりの斜面



戻りは遠く

焦れば嘆く

いつものこととわかっていながら

なにかがつらい

どうにも寒い

けれども陽射しが暖かい



たぶんだけど

ぼくは汗だくになって

あっというまに冷え始めて

なにもかもが嫌になったと言える余裕もないくらいに

からっぽ




からっぽだ

からっぽだ

まさに

からっぽだ




からっぽだ

からっぽだ

からっぽなんだ

からっぽだから



話は手短に


話は手短に

遠い友 

よみがえる記憶

自分の意志だけでは止められない

強い刃金が

弱い樹脂に折られる

空を見あげて

なにを怒っている



話は手短に

速い友

よみがえる記憶

いつも君の後ろ姿



立ち止まっているのを見かけたときに

声をかけたけれども

聞こえないの

見えてないの

君の猫背姿




あれは君が進む姿

誇らしげに

自信に満ちて

あたりまえだと言い切って

話は手短に











鍵穴


答を見つけた

曇り空の窓辺で見あげたときだった



次から次へと難問ばかりの毎日に

ぐちるひまもないときに

言葉にできた気持ちが

嬉しく照れくさくて笑いこらえた



朝の迷いを昼に粉砕

高い壁が築かれているけれど

きっと眺めがいいはずだから

登ってみようと思った






敵か味方か分からなければ

判断そのものを捨てていい

結局すべては自分次第と知っていたのに

どうして活かそうとしなかったのかが不思議



呼吸の乱れを自覚した

落ち着けと念じながら

ふるえがとまらなかった




重い扉そそり立つ

高い壁は空を遮り

根拠を説明できないのは技術不足ただそれだけ

直感だけでいい自分を信じて探す



自分の存在こそが鍵だと気づいた者から勝ち始め

笑われているのを理解できなくなっている

ここか そこか どこか 

鍵なら穴を見つけないと

ここか そこか どこか

本当に鍵なら

必ずある




導かれている

探している

どちらも同じこと



導かれていく

探していく

ほら

あそこ








せめぎあうフロンティア



今日は今日の幸運を願うよ

さりげなく なにげなく 汗が弾けるみたいに

言葉にできる

ぼくたちは自分の想いを




機能なにか変えてみた

効率よく笑えればいいけれど

さりげなさ なにげなさ 甘えを断ち切る勇気

覚悟ができる

ぼくたたちは自分の気持ちで



なにもないようで

見たことのある地平線

真剣に向き合えば通じると信じて

届けるよ

この重荷を



通れるかどうかなんて

行ってみないと分からない

ぎりぎり

いつものことでしょう


かなうかどうかなんて

切ってみないと繋げない

どれが最初で

いつが最後か

気にする余裕も捨ててみよう

届けるよ

その隙間に




世界を夢見て自分を鍛え

やれる限りのことを尽くし

運は天に任せるより他ないと知り

一歩手前で願いをかけた

一歩ひいて希望をかんだ

せめぎあうフロンティア





届けたよ

まぎれもなく

過去と未来を自由に往来

甘い気持ちが呼ぶ絶望を自分の意志で砕いた

からっぽと指摘され

その重荷を解けば

あふれだす



向こうから誰か

向こうまで車

向こうから誰が

せめぎあうフロンティア















さわげ


願い続ける苦しさを知っているのなら

そろそろ許してもいいんじゃないか



立場が違えば座席も違う車窓をごらん遠く続く並木道



へんてこりん夢から夢へと

平静な顔で狂気の沙汰と向き合いながら

さわぐなよ



もう少しな気がする

いつも いつも
















あのさ

夢と現実の境の自覚で

幻想を矯正できるのかな





まぎれもなく今

ここにいる呼吸ひとつ

子機が鳴る

ワイヤレスチャイム

カメラが捕らえた白い影

あのさ

あのな

あの





靴紐の結び方いつも下手で

決まらない前髪

あのさ




でもさ

今朝は気分がいいんだよ

いつものように仕事を終えて

いつものように仕事の続き

今朝は気分がいいんだよ

それだけなのに

それだけで

やたらと気分がいいんだよ



あのさ

本当になんとかなりそうな気がするんだ

本当にどうにでもできる気がするよ




呼気さわげ

怒気は散る

鎮まれ過去の妄想へんげ

自分にあるもの希望

それだけで

うまくやれる気がしているよ






あまどい



 泣きやまない心

 無口な朝

 晴れ晴れとした気持ち

 炭は粉になって床に降り散る


 最後の苦情を申し立てる

 過去の問い

 未来を願い今に至る道筋を

 これ以外どうしようもないでしょうに

 鏡を磨く朝



 そんなに変わらない

 まったく変わらない

 まるで別のもの

 当時そのままに輝けば

 と



 あまどい

 あふれだす

 間に合わない

 想いのように

 水滴になる





きみどりいろ




 さわがしくなりそうな予感




 もっと価値にこだわれよ

 優れもの


 気分が乗ったら
 
 言いくるめてきた相手

 どこにも見当たらない





 やかましくなりそうな予感
 

 もっと勝ちにこだわれば

 愚か者




 自分が載ったら

 妬かれてしまうか

 誰も気にもとめないか

 気分が乗ったら

 言いくるめてきた相手

 ここにはいられず去る



 残りもの

 きっと

 優れもの


 残りもの

 もっと

 進むもの

 


 希望

 きみどりいろ


 きっと

 



二十四歳



 凍りそうな水道

 頬が痛い空気

 どうしてこんなことになった



 あるいは気の迷いの成果

 でもいいでしょ

 親孝行だから



 誰に聞かせる言い訳

 誰を責める思い出

 僕の声は聞き取りにくくて

 君は少しだけ笑う




 いつもの気の迷いの成果

 でもいいでしょ

 伝統と家訓と父の名の下で

 いったいどれほどの時を



 そうだね
 
 そうだよ

 みんな子供だった

 違うよ

 ずっと

 子供なんだよ

 親の前では


 娘のままなんだ



 そうかも

 そうかな

 みんな子供のまま

 親の前では

 息子でしかない



 話を聞いてもらえるなんて甘えたこと言うなよ

 理解してくださいなんて泣きごと駄目だよ

 親孝行は

 するもんじゃなくて

 しているものだ

 すっと自然に

 親孝行は

 しているものだ

 あたりまえのことに気づきなよ




 街灯りにフラフラ

 情けないなあ

 君だよ君

 若いくせに

 


 誰の言葉だったっけ


 いつの出来事だったっけ


 短いスカートたくしあげて

 見せていたのは誰だっけ


 夜も輝く季節だったと

 気づいてみても遅すぎる

 ほら

 人としてはクズの連中が

 僕たちに言うよ

 誇らしげに語るよ

 親孝行しなさい

 親孝行してる?

 親孝行しなさい

 って

 もうすでにしているのにね

 もうすでにしているのにな

 人としてはクズな連中が

 揃って同じ事を言うものさ

 親孝行




 いちばん最初に果たしたのに

 いちばん先に取り組んできた

 見えない人には言っても無駄さ

 聞かない人とは争えないよ

 



 

窓を叩く訪問者に返す言葉


 しばらく休めば元通り

 って

 わけに

 いかない

 としても

 しばらく休むといい

 って

 思うよ



 ずっと ずっと ずっと
 
 はたらきつづけ

 ずっと ずっと ずっと

 まなびつづけ


 いま そこ



 窓を叩く訪問者に返す言葉

 ちょっと待ってて

 

 なにを言っているんですか

 サボり続けていたくせに

 なにを見ていたと?

 まさに

 試されている



 こうするしかないと

 追い込まれても

 別の道

 もしくは空を

 進むべき場所の他にも

 世界がある




 きれいなポストカードを見つけたときに

 きみを思い浮かべて書いて出した

 時代が変わった

 自分が変わった

 気持ちが変わった

 風向きは変わるけれども繰り返し

 なんてことのない日暮れにも朝にも


 
 容赦なく降り注げ

 陽射しを待ち焦がれている

 ぼくは旅を忘れて暮らす

 窓の手前で


 窓を叩く訪問者に返す言葉

 あっち行ってて



 めまぐるしい日々を語るのは野暮だ

 結局なにも話さない

 語るつもりもない

 窓を叩く訪問者に返す言葉

 ちょっと待ってて


 
 

情緒安定



 どことなく

 そんな気分

  夜の長さに慣れて

 
 同じ言葉で

  違う顔で

   変わりゆく街

     

     の


 姿



認識できる限りの障壁を除去して

粒子に過ぎない存在になったら

自由と限度の境界線は

自分と他人との間どれくらい



   もうすぐ春だよ

     と


      言い聞かせている誰に




   忘れてしまいたいことがある

   忘れたふりしてとぼけるには

   まだだまだまだなんだ




  いつかの夏に似ているようで見あげた夜空

  まさか嘘だろ冬は空気が澄んでいるけれど

  花火は覚えている

  けれど






うっすらとした記憶

はっきりとした印象

黒髪を留めていたのは

確かに



  覚えているけれど

  思い出してしまうけれど

  この手に何も感じ取れない



 なにが電子

 どれが分子

 おれも粒子

 知らないよう



 経験したことばかり

 航海は港を出た瞬間ほんの短い汽笛のタイミング

 違う人と馴染みながら

 意味の分からないまま歌を教われば

 電子魚

 分子壁
 
 帆たなびく




今回限りだとしても

情緒安定できるからいい

明日はわが身と怯えなくても

大丈夫だよ

無意識で気づいている


 電子鳩

 分子扉

 宇宙への放逐




 

この炎

 
数字に代えた人生みたいに

はじきだされる回答の多くが

間違い

そうとは気づかず

自分の主張に明け暮れて

言い張るつもり

正しい

正しい

正しい



電子で見れば

すべて同じ

人も気持ちも物も豊かさも悲しい気持ちも

ただの粒子



消えたくないなあ

少なくとも

自分の手では

消したくないなあ

この炎

胸に宿り続けている低い温度の

この








コガラ飛んできて水を飲む


ぴよってる

路地に差し込む冬の日差しに

コガラ飛んできて

水を




帽子どこに

ハサミ

腰に巻いた道具

のこぎり

幹を登る

刃を勇む

枝に乗る

葉を刻む

またしても飛んできて

コガラ

水を







乾いたアスファルト

削られた枯葉

もうすぐ

もうすぐなんだと分かっているのに

もうすぐ

もうすぐ

もうすぐ



輝く日差しを忘れかけた闇の深さ

海の底に沈む神殿の絵を見た午後に

ぼくは記憶をリバース




様子見

様子見

様子見

なにもかも

あっちもこっちもキープしまくり

いざというとき空っぽの島

要するにお終い

あれがラストチャンスだったのかと

嘆けばいいさ

ばかだよねって誰に言われることもなく

立ち去ればいいさ

消えればいいさ

生きた証まねごと




制限速度を超えて車が走る

果実を載せて車が走る

街路樹は金色に染まり

空は青く深い闇

しろくろにしか思い出せない

公園の噴水に投げた石

立ち去ればいいや

消えればいいや

この涙なんだろうか



いやだと突然

叫んだ

無口な夕暮れ

消したくない

消えたくない

生きていたい



もう少し

あと少し

なにもつかめないままでも

もう少し

あと少し

だめおしの

ひとつかみ

塩を

散らかす前に

ぼくの鼓動よみがえれ

もう一度

もう二度と

もう位置が分からない細い道の果て

突き進むだけの果て





来るよ


せまりくる幸運が見えただろう

まだ遠い遥か彼方と思っていると

あっというま



かなうんだよ

いよいよ

きみの思惑どおりに

なにもかもが整然と


少し乱れた気の流れ

たちのぼる

そびえたつ

鏡を見る余裕もないくらい

慌しい




暇なのに

慌しい




とんとんとんと音がするなら

間違えずにすむけれど

なんにも聞こえないから

心を澄ましておかないと




来るよ

もう

ほら

この期に及んで見えないとでも

この期に及んで分からないと



自分のもの?


存在を証明できないまま

ここにある





仕舞いには泣き出すよ



飛行機の窓辺では想い出が乱舞する

切り出した映像が記憶とは限らない

ぼくの妄想どれも空想ほんの創造した絵空事



なにもしてあげられなくてごめんなさい



夢も現実も表裏一体の分厚い辞書か日記帳

きみの誘導どれも遊動ほんの幻想ですみな寝言



・・・

・・・


・・・


さあ海だ

光る浪まっすぐヨロヨロ

ちょっと砂利っぽいよ



なにかして

ううんなんでも



見つかるといいな

仕舞いには泣き出すよ

それまでは楽観的に

あたりまえのことができなくてごめんなさい





ごめんなさい






おーい、こっちだよ?








雪の降る

肩の重荷

おーい

こっちこっちこっちだよ


がんばったもんね

きみも

ぼくも

あのひとも

みんな



おーい

こっちこっちこっちだよ





ぼくの住む町のセーラー服とは何かが違った



振り返らず前向きに

自然な笑顔を

きみに


でも本当は

いや

やめておこう


本当は

いや


悔やまぬように

悔やまぬように

決して何事も



もっと遊んでおけばよかった

きみと

もっと遊んでおきたかった

むりだ

ほかにどうすることもできなかった

わかっていれば

いるほど

なおのこと

もっともっともっともっと




図書館の窓

きみが来る

ぼくの住む町のセーラー服とは何かが違った

きみが来る



自習室の静寂は

苦痛そのもの

なのに慣れれば

きみがいるのが不思議

やっぱりなにか

色が違う

その襟も

プリーツも

きみといるのに不思議



なにを見ていたのか思い出そうとすれば

なにも見ていなかったと気づく

てれくさくって

はずかしくって

きみのひたいも

きみのあそこも

光り輝く肌のシズク



騒いでも戻れない

涙の出し方なんて分からない

誰に言うこともなく

なにもかも散りゆく花びら



ひとこと

ありがとうと

言うので精一杯

なにがと聞き返され

別にと答え






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プロフィール

souheishimizu

Author:souheishimizu
 

清水漱平










言葉を綴り、


ときどき線を描き、


まれに色を塗ります。




collaborator



Come attracted a wave of summer
Moving by TOM'ambitious Laboratory.




Site design by CC Workshop
Wireframe advice by Qing Fortunati

Blog Butler by JOHN Dapps




Solution Focus Approach by Alician F Alliance




Drawing by lomeqatrive@pixiv




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