『収穫祭あるいは文化祭ときどき体育祭』 

自由気ままな一人旅のように、自由気ままに言葉つづる時間。

ないよ




 枯葉ふかふか舗道ぐるっと囲む枝

 光の粒子が落ち続けている

 伝えたいメッセージなら

 ないよ




 

容量オーバー



 いつか振り返る日のために

 と

 書き綴ってきたノート



 いつか振り返る日のために

 と

 撮り続けている写真




 もうこれくらいにしておかないと容量オーバーかな



 あるいは




 なんでもかんでも捨ててしまう父のようには

 なりたくなかった

 自分にとって資産価値の高いものが

 ゴミの評価で包まれる



 友だちからの手紙はシュレッダーにかけられて

 古い名簿と卒業アルバムは焼却炉に投げ込まれた

 どうしてと問えば

 いつもでもとっといてもしかたないだろうって

 笑顔で答える父の姿が脳裏から消えないまま




 炭焼小屋で僕は何をしている

 建築基準法の規定範囲内で地下室を作って

 息子の書きなぐったノートや

 娘に届いた寄せ書きを保管しておくけれど

 必要ないのなら自分の手で処分すればいいよ

 結果的には父と同じでも

 考える時間

 それが僕からの贈り物

 選ぶ時間も迷う時間も大切だから

 切り刻んで焼き捨てる前に

 思い出に触れてごらん





 『お父さんのようには なりたくない』

 と言われてしまった

 そんなこと ちっとも 気にしてないよ

 気にしてないよ


 気にしてなんかないよ




 立ちのぼれ煙

 炭焼小屋の午後は暮れゆくばかり

 初めて育てた生姜を壺から出して米油で炒める



 いつか振り返る日のために

 と

 書き綴ってきたノート



 いつか振り返る日のために

 と

 撮り続けている写真

 
 いつか誰かが処分に困って

 なんでこんなものとっておいたんだよと困り果てるのも

 悪くない

 大人になっても悪戯心が消えない


 

 だけど今日は自分の手で捨てることにした

 大切にしてきた箱を開けて

 今までありがとうと言えば

 あっというまに灰になった


 


 扉が壊れたまま風に揺れて騒がしいな

 今までありがとうと言えば

 名残惜しさがあふれてきた

 やっぱり

 大事にとっておきたい

 それが本心か


 永遠に残し続けたい

 これが僕の本音だ





 炭焼小屋 隙間風 珈琲豆

 枝と枝の隙間 

 可能性ゼロじゃないから挑む

 と言っても

 もうこれくらいにしておかないと容量オーバーだな





 本当 まさかだよ

 僕が言われる立場になるとは

 本当 まさかだよ

 なんでだよ

 なんでだろ

 自問自答していても吐息の深さは埋まらないか



 元気でな

 とでも言えばいいか

 元気でな

 としか言えやしない




 黄昏までの時間は長く感じられる





 
   

僕は先へ向かう



 通り過ぎてしまえば

 なんてことは


 賭けてみる?

 いたずらに騒げば

 

 風がやむと静か過ぎる

 波音 聞こえてしまいそう

 どのあたりまでなら戻れそうかな

 時間軸くるくると


 そうだよ

 僕は先へ向かう





 出会った

 肩を叩いた

 うそつきとさげすんだ

 青春と言うより蒼い冬

 どんなに知ったかぶりをしてみても

 なにも覚えていないのと同じ




 君と笑い

 君と黙り

 君と迷う

 青春と言うより蒼い冬

 の

 終わり




 僕は先に向かう

 デラシネは流れ

 サザンカに巣食う虫

 毒に満ちた棘を避けよう

 踏み出す足に

 域を出る勇気を込めた




 
 

歩くだけ



 ずいぶんな風が吹いている

 せっかく

 と言ったらあれだけど

 新しく芽生えたもの

 清め祓い透き通らせた道

 ぜんぶが



 通り過ぎた爪あとが

 痛々しいと思うよりも

 白々しいと感じてしまう

 なんてこうも無力なんだ

 と

 炭焼小屋の壁を叩く




 やれることだけやってみた

 って言い訳

 している暇があるのなら

 もっと全力でやってみろよ

 と

 なにもかも注ぎ込んだ無我夢中の果てに

 からっぽな器

 すみをつついても埃ひとつない




 春だからといって温かく過ごせると思ったら大間違いだ

 小声ながらも真実を告げているのは誰


 臆病なままで何もできないと思ったら街が闇に見えるだろうが

 こんなにも陽射しに包まれている


 並木道を歩くだけ

 駅に向かって延々と歩くだけ




 

最初の春



 冷たい風は夏へと続く

 どのあたりで温かさを感じられるだろう

 どの扉を開けても

 たどりつくのは同じフロア

 さんざんののしりあった人たちと再び出会う場所


 嬉しい気持ちを束ねて燃やす

 夢を実現させる原動力は無慈悲で分かりやすい

 間違っていなかったよ

 最初の春



 奏でたいと願うよりも先に口ずさんでしまう

 ささやかな向上心だけでも無いよりはマシ

 いつも減点されてばかりの青春を生き抜いて

 割れたガラス窓の向こうに広がる水平線に

 気づくことが大切

 最初の春





 パスワード不可解な告知しらんぷりして不安

 どうすれば納得できるのかなんて自分次第

 他人宛てに書いてきた手紙これで終わり

 今まで本当にありがとう

 と

 つづり忘れていたことにいまさら気づいて

 届くかな

 この想い

 届くかな

 形のない気持ち

 届かなくても別にいいや

 今まで本当にありがとう




 君との出会い

 最初の春

 自らの道って広くても狭くても通行量で印象が変わるもの

 人も車も夢も熱意も

 


 

もう気づいている



 どちらにしても

 やるしかないよ

 

 無理を承知で

 やるしかないよ




 やるならやろう

 同じ結果じゃ失敗なのかい

 やるだけやろう

 気は済むと思う



 最小限度の欲望達成それでも満たされる心

 最高級の映像なんかスイッチひとつでオフにできる

 誰かと比べた?

 何を比べた?

 もう気づいているのなら





 夕陽に染まる住宅街を眺めていると救われた気になるんだ

 なにひとつ これひとつ 戯れ言の果てに たったひとこと


 
 欄干にもたれながら

 紫色の影絵になれば

 宵闇に浮かぶ点描のLED

 笑うしかない現実ならば

 笑い飛ばして闇雲に

 もう気づいているのなら

 この世界で笑いあおう




 
 

扉に気づくまで



 なんだか思い通りにならないね僕は無慈悲に打ち砕かれた

 再生利用可能ならばと願うばかりで他人をあてにしている本心


 石

 不自然な城さ

 積んで埋めて建てた

 草の新芽

 名前を調べたくて

 辞書を開いた




 いろとりどりに咲き誇る

 その前に

 いちめん枯れて折れて砕け散る

 希望は擬態で生き残りを賭けた

 ぼくの手のひら




 緑の岬に夕陽

 出口を探しているのなら

 まずは扉に気づくことだよ





 

糸の先に初夏



 自分で決めなきゃいけないんだってさ

 好きに選んでいいけれど

 当たり外れは結果責任

 誰も取ろうとしない糸の先




 なんとかなるから

 と

 笑顔を向けて

 楽観的な態度で突き抜けよう

 想いと想いは重なり合える

 なにくわぬ顔して



 もしかすると

 そうかもしれない

 ひょっとしたら

 ちがうのかな

 ぐるぐる

 巡り巡ってめぐり合わせの海と浜と波打ち際

 砂丘の斜面を駆け登る



 潮の香り満ち溢れて

 君の手を取りながら

 砂丘の斜面を駆け登る



 昨日までの世界に見たことのある時間軸

 ずれに気づいた?


 色あせそうにない

 この街の思い出

 引き戻したい

 あの頃の心躍る

 ひとつひとつ

 なにもかもを



 とっくに気づいていると思うけれど

 君と僕とを結ぶ糸

 初夏だよ





 


 

リープ



 どこまでも続いているようにしか見えない時間を目の当たりにしながらも

 終わりにしなければいけない

 せつなくなるよ

 なにを言っても仕方ないけれど

 おさえきれないままでいる



 返してくれる?

 問いかけたいまま

 問いかけないまま

 逃げて逃げて逃げ切って今ここ



 迫り来る波を視界にとらえていたのに

 かなしいけれど

 脳より胸より心よりも先に反射神経

 駆け出していた



 返して欲しい

 問い詰めたいまま

 問い詰めないまま

 避けて避けて避け切って今ここ




 高台の眺めを忘れられない

 最高の笑顔を忘れられない

 乱高下しながら

 空気を思い切り吸い込んだ





 一緒に過ごしていたいと願う

 伝えたい想いは風に乗る?

 なすすべないまま

 できるかぎりの今ここ




 

充分だ



 慣れてきた寒さに

 あらためて凍えれば

 成長に節があるのに

 願いには区切りがない


 枯れていたバラに

 新芽が吹いている

 見せかけに惑わされ

 あやうく見逃すところ


 ついに冬を越せたカレンソウが

 いちはやく新緑を輝かせている

 朱色のカナメモチは生垣となって

 排気ガスを遮断する




 また一台ほら

 砂埃

 荷台に角材

 砂利を弾き

 

 立ち止まり

 ふきだまり

 淀みきった僕なのか


 がむしゃらに

 なるようになれと

 がんばっている

 さみしい



 朝は気持ちが晴れるけど

 ちょっとした油断で滅入ってしまう

 だってほんの少しだけ

 自分だけでは解決できない問題

 自分だけでしか担当できない

 本当は身代わりがいて

 僕が倒れても世界は廻るのに

 本当に僕だけが

 今日きっちりと解明しなければならない




 意気込みを捨てよう

 願いも捨てる

 その代わりといってはなんだけど

 どんな試練にも感謝を

 嫌味を除去した礼賛を

 日銭を得る

 ノドを潤す

 こうして生きているだけで充分だ

 こうして生きているだけで充分だ



 なんとか生きているだけで充分だ

 あと一歩もう少し手を伸ばそうとする心

 奇跡が起きる
 
 それも日常

 こうして






 

朝からの躍動



 目覚めれば朝からの躍動で思い浮かび続ける案件かたっぱしから

 重要事項かつ忘却事項

 うらかえして見た心いいえ何も見れません

 ニームを撒いてマサキの新芽が輝く

 うっすらと朝の躍動が幹から枝へと支配の水路を延ばし続けて

 かつてないほどの息吹のように

 いつも通りの呼吸のように

 確かに春なんだなって思う
 
 確かに昨日とは違うんだなって思う

 


 手探りでつかんだ夢は現実の出来事

 どんなに遠く感じられても

 この一歩が近づける

 確かに春なんだなって思う

 確かに自分にもできそうな予感がした


 朝の躍動に羽織る

 どうしようもないじゃないかと吐き捨てたい気持ちを

 ぐっとこらえて

 坂道の先に青空

 ぐっとこらえて

 確かに春なんだなって思う





 

とりあえず今夜は




 目覚めてしまえば何もなかったかのようだ


 はっきり覚えている内容も

 言葉に置き換えようとしたとたんに




 てっきり語れるつもりでいたのに

 まるで無口な午後のカフェ



 半分くらいは理解できるか

 それじゃあ物足りないだろうか

 結局こうして行き当たりばったりに見られてしまう

 なんていうのか中途半端な現況



 さっぱり気分で新しい週明け

 なのに呼ばれることのない抽選会



 とりあえず今夜は

 とりあえず



 

桜の庭で写真を撮った





 娘がセーラー服を着た日に

 桜の庭で写真を撮った

 長い間ほら額縁に入れて飾っておいたろ

 このまえ埃を拭いて箱に入れた



 桜の木が大きくなって

 まもなく実る頃

 息子に言われた言葉を何度も思い出してしまうのは

 花びら乱舞させる春の冷たい風が通るから

 お父さんみたいになりたくない

 と

 声と表情そのまま

 お父さんみたいには なりたくないんだ

 お父さんみたいには なりたくないんだ

 言われたそのときより

 思い返してしまうほうが

 つらいな

 あれから春も夏も過ぎて

 何度も紅葉してきたけれど

 ふいに思い出すと

 つらいな



 なんてことないし平気だったし忘れてしまえる言葉だし

 と

 思っていたのに

 なさけないな


 

 春は一陣の風

 滅びる日なんて夢に見ない


 



 話題にしても良いのだけれど

 私から言いだすのは

 けれども意識しすぎるのも恥ずかしいので

 思い切って話してみた

 今頃どうしているかな




 夢か現実か幻か区別することなく選んだだけの生き方を

 否定されても仕方ない

 思うように生きればいいさ

 思うように生きればいいが

 


 娘がセーラー服を着た日に

 桜の庭で写真を撮った

 同じ場所

 娘が娘を連れてきた

 




 

細い路地



 ハクモクレンの花が散る

 風やんでフワ

 白く美しく輝いていた

 茶色く染まって霜に溶けてく




 いつもの散歩道を進むときに

 見慣れたはずの彫刻を見あげると

 乙女は水着姿だった

 胸のふくらみは布地に包まれたそのもの

 見慣れたはずが初めて気づいた




 思い返すうちに

 謎が謎でなく

 論理的で整然としている

 ロードマップ

 十二歳の感傷から十四歳の反抗へと続く

 バースデーカードを壁に貼って

 意味不明の歌を叫んで

 なにもかも知っている

 なにひとつ知らない

 同じこと


 


 本当は最初から気づいていたのに

 まるで今日が初めてのように思えて

 違和感だけが残り続ける

 まもなく歩いた道も忘れて

 今日の集いで話し込む



 信念から信念へと続く細い路地

 僕だけ取り残されたような気がして

 自問自答の言葉を選ぶ

 あまりにも少ない選択肢だから

 大丈夫だよと言ってみるだけ

 声に出して言ってみただけ

 誰もいない曲がり道

 信念から信念へと続く細い路地






 

 

浮かぶ言葉



 最初に思い浮かぶ言葉ごめんなさい

 けれども原因となるきっかけは相手のほうにあるものだよね

 と

 誰に言い訳しているのやら



 
 大変なんだ

 困っているんだ

 本当のことなんて言えやしない


 大変じゃないよ

 困ってないよ

 嘘をつける気分じゃない



 また一日

 なにも知らせずに黄昏モード



 感謝している

 また会いたいな

 と

 本当の気持ち

 浮かぶ言葉




 お礼なんて別にいいから

 久しぶりで構わないから

 都合の良い解釈だらけ

 電話

 

 修理中の電話

 開通したての電話

 もう電話で直接話す時代じゃないんだよといわれても電話

 浮かぶ言葉

 またね




 浮かぶ言葉

 またね




 

 

追体験の窓口



 具体的な将来が分からなくなったら

 過去をなぞると良いだろう

 ポイントは振り返ることじゃなくて

 リアルな臨場感で戻ってしまうこと

 さあ追体験を

 どうぞ



 想像力の限りを尽くせば

 白いキューブの謎も解ける

 そこに君がいるのなら

 主となる君が立つのなら




 リアルな臨場感で戻れたのなら

 まぎれもない時間を自分の考え通りに試してみるといい

 と

 思っている




 ほんの試しに

 きっと軽い気持ちで

 ささやかながらも

 手放せないでいるもの





 記憶と違うことも多いし

 知っているのは自分だけ

 それでも孤独じゃないことくらい

 考えなくても分かること



 帰ってきたの?

 旅してきたの?


 切れるはずのないテープなんて

 あるわけないじゃないか

 なんて言っても

 とっくに君自身が知っていることだよね

 無粋な真似して申し訳ない

 黙って背中を叩くだけで良かった

 と

 いまさらながら

 


 追体験の窓口です

 営業時間は気まぐれですが

 いつでも予約は受付中

 いつでもどうぞというスタンスで

 今日も誰かが通り過ぎていく




 見送るだけのことが多い

 追体験の窓口です

 あ

 いらっしゃいませ

 ええ こちらです できますよ

 どうぞ




 
 

成功の扉




 閉ざされたままの成功の扉を

 一心不乱に叩きつけてる若者が

 ついに根をあげるときがきた



 やってらんないよもう

 と

 つぶやいた瞬間に


 ささいなタイミング

 わずかばかりの隙間にせよ

 開いたことに変わりないのが成功の扉




 気取ってみたり

 イジケテみたり

 芝居の程度の低さと言ったらもう

 風の向きを知ろうとしないで

 旅立つ舟だけ欲しがるなんて

 憤りだけを抜こうとすれば

 喜びまでもがこぼれ落ちるよ

 差込口のナイフは安易に触れないほうがいい



 ひらめきは突然に

 無秩序が好きな夢

 今まで素通りしていた

 錆びついた壁に見落としているのが成功の扉



 ほら気づいて

 と

 ささやきは

 ほんの少し早い鼓動

 原因不明の呼吸の乱れ

 ほら

 わずかばかり明るい線が浮きあがって主張している成功の扉





 叩いているとき意識できずに

 扉を押すとき痛みに気づく

 さあ もう



 
 

きらめく女神たち


 

 あんなところに赤い屋根

 風が吹くたびに砂が舞い踊る

 見渡す限りの水平線

 たよりにしてるよ

 きらめく女神たち


 
 自分次第

 努力次第

 だからこその幸運を

 最後の砦

 最後の頁

 だからこその幸運を



 次の機会は

 結果次第

 成果次第

 果樹なら実るまで気が気でないさ

 世界の理屈を

 招いた賢者が語る

 

 あんなところに赤い屋根

 風が吹くたびに砂が舞い踊る

 見渡す限りの水平線

 たよりにしてるよ

 きらめく女神たち





風まかせ人まかせ



 舟の帆は風まかせ

 羅針盤なら人まかせ

 剣を研いでおくから

 敵が来たら教えろよ


 安心して波まかせ

 気遣いなしに人まかせ

 倒すイメージできているから

 敵が来たら教えろよ



 危ないことは俺にまわせ

 


 やばい橋なら俺に

 やばい話は俺に

 絶望的な事情も俺に

 まかせろよ

 なんとかなるから

 なんとかするから

 なんとかならずに途方にくれても

 なんとかするから

 なんとかなるから

 希望は言葉になりたがらなくて

 いつも内気に身を隠すけど

 いつも側にいることに変わりない





 

さあ時間です



 さあ時間です

 ぼくは言う

 さあ時間です

 なんのって

 君を不愉快にさせる時間です




 常識を熟知して見事な立ち居振る舞いの君を

 ことごとく僕は不愉快にさせてしまうでしょう

 賢明なる諸氏の発言は空回りして入り乱れて

 ことさらに無知と無謀を際立たせていく




 とんだ茶番になってしまうな

 なにがって

 君と僕とは分かり合えている同士なのに

 これじゃあまるで敵味方

 なんでって

 なんでだろうね

 なんでって

 なんでだろうな




 新しい舞台を建立したのは海沿いの砂浜

 あの日ずざざざっと波にさらわれて

 テトラポットも鋼鉄の船も

 ありのままに受けとめるしかなかった




 届けたい言葉を

 ちっとも

 届けたい言葉が

 これじゃあなんとも

 届くわけないと知りながら

 


 さあ時間です

 防災無線

 これは訓練ではありません

 これは訓練ではありません




 


 

ころがっている珈琲豆



 今日の気分で今日を決めれば自然と明日も決まってしまう

 実は未来派それが本気なら早く約束を思い出してよ

 君の原点が過去にある限り何の接点も生まれない

 僕にとって未舗装区間の遊歩道

 枯葉ふかふかだろう枯葉おおいつくされて

 初夏には新芽あふれている

 今日の気分で明日を決めても見当違いになりかねないよ

 今日できることを今日やりとげたら

 明日のことは明日にまかせてみなよ

 明日できることもあるのだから

 明日できることは明日にまわして

 今日の気分を満喫しながら

 ころがっている珈琲豆



 



 閉ざしたままの扉を開けるのなら部屋の中から

 

 長い間ずっと閉じ込めていた思いを解き放つなら心の中から



 その前に湯を沸かそうか



 

春のテンション



 カナメモチの赤い新芽が出揃いました

 春のテンション

 凍えている手を温めるには

 ほんのちょっとの小細工程度

 本気になれば湯もカイロもいらないなんて言えば

 ただの強がりかもしれないな



 埃にまみれた誇り高き背中を

 涙にじませ眺めているだけ

 子供にだって心があるのに

 大人にだって心があるのに

 ただの気休めかもしれないな



 本気で挑んで

 本気で叫べば

 本気に無口で

 本気の凝視を

 向けてやれ


 のんきなものさ

 うらやましいよ

 と

 見当はずれの評価を受けても

 ああそうですか

 おかまいなく

 と

 本気の嫌味を

 向けてやれ

 本気の笑顔で

 本気の感謝で

 本気の嫌味を

 くれてやれ




 

わかりやすく



 もう少し言葉を選んだほうが

 もう少し声を小さくしたほうが

 もう少し態度を

 今より良くしたいと願うばかり

 変えられない自分の要素を

 まずは本人が受け入れないと

 困難な課題ばかりが目立つけれども

 問題を読み解くコツは

 わかりやすく

 これから解こうとする前に

 わかりやすく

 

 わけへだてなく振る舞うクッキー

 列を成して待つバケツ持ち

 土曜日の朝から狩り出されて忙しい


 
 やりたいことがあるけれど

 やれないいままの月日

 このまま過ぎてしまうだけなら

 悔しいけれども

 世の中そんなもの

 あきらめきれる範囲内

 
 
 なのにどうしてこうも涼しい風を心地よく思いながら

 ひるむことなく冒険ばかり夢見ているのか

 水平線の彼方に船を

 地平線の彼方に馬車を

 ただあてもなく荷物を背負って歩き始めて

 すっきりとした気持ち

 わかりやすく

 


 

航跡



 どこから来た

 どくまで行く

 かげろうの彼方


 走り抜け

 疲れても駈け

 汗と涙が混じりあう

 かげろうの彼方


 オアシスを夢見て頑張っているのなら

 旅の途中も満喫しておくといいよ

 とくに隣に誰かいるのなら

 それが束の間の相棒だとしても

 二度と会えなくなる前に意識しておけば

 心から思い合える




 揺られてもぶれない

 遠くを眺めれば分かる

 だから言ったじゃないか

 きちんとサヨナラしておけば

 すぐ窓の外は流れても

 港の船は見分けられる

 改札口の余韻

 だから言ったじゃないか

 きちんとサヨナラしておけば

 もう一度




 照らし出された海の道

 航跡は他の島へと続く

 誰も知らない大陸だなんて

 おおげさに騒いだとしても

 仲間内の話で済むなら笑っていられるだろう



 ひかり輝く

 舞い踊り狂い散る波

 すさまじい勢いの

 航跡




 
 

時差だよ



 仕事を終えた

 仕事の開始

 それぞれ違う

 時差だよ




 話が合わない理由も時差だよ




 じゃあまたねと握手して気づく

 時差だよ




 離着陸のアナウンス

 君の提案と僕の企画は同じ常識に測られながら

 フェイド

 インでもアウトでも

 つまり時差だよ




 

パストラル



 夢見る想いは旋回しながら過去と未来の往来で忙しい

 むしろ自分この体を置き去りにされたようで慌てて手を伸ばした

 空の色

 雲の厚み

 花咲く街角このあたり白いハクモクレンいちめんの香り

 

 欲しいものがたくさんあれば

 優先順位を意識することだ

 今を耐え忍び手に入れられるもの

 あてのない明日の約束だけれど

 信じ続けられる気持ちがあるなら


 

 この体いっぱい煮えたぎらせるような欲望の渦を

 ぼくは指先ひとつで制御したい

 いまさら正義を振りかざさなくても

 素晴らしい出来事を招けるから



 空の色

 雲の厚み

 水の反射

 淀みなく透き通る冷たい泉



 もう少しの辛抱さ

 なんの根拠もないままに

 やれるだけのこと

 やれる限り

 やりつくしたい

 希望は火と同じ

 消えても感じる

 消されても蘇る

 火種の夢と

 着火の技術を

 心の奥にうずめておけ

 

春の種


 いつのまにか雨そりゃあ予報は確かに

 知らないうちに俺こんな年になっていたのか確かに夏は何度も何度も

 過ぎていった



 春だから寒くても気にしないよ

 なんだかんだ言っても暖かくなっていくから

 失敗続きを気にしないよ

 結局のところ最終的にはプラスマイナスがゼロになる




 あちこちに蒔いて来た種

 そのほとんどが散ってしまったとしても

 今日も種を飛ばしてみたいんだ




 

湯を沸かして待っていて欲しい



 焼き立てパンだ

 床を転がる

 砂まじりの塩味で

 人に見せられない姿




 いやしくも尊くあれ

 きびしくも柔軟に

 スローガンなら声に出さずに

 今日も笑い話に満ちる




 うんざりだよ

 こりごりだよ

 凍える季節は



 秋よりも一回り細くなった体に

 春シャツ腕を通した

 まだ寒いよ

 冷えてしまうよ

 湯を沸かして待っていて欲しい




 ずいぶん大人になった僕たちは
 
 まるで子供のままみたいな心で

 誰かを妬んで胸を痛めて

 こんなことしてても仕方ないよって

 諦めながらホッとする



 ありのままの自分を受け入れることが

 もっとも過酷で快適だ



 

 
 

選ぶ道



 まったく別の方法もあることを知りながらも なお

 選ぶ道



 駅まで線路沿い

 郵便局に立ち寄り二円切手を購入し

 信用金庫の窓口で両替を

 ハクモクレンの白い花

 たちこめる雲




 ぽつり ぽつり ぽつり と 嘆きに似た吐息のリズムは

 いつしか早歩きの高揚感に変えられて

 なんだか好い事ありそうな気がする

 そんな軽やかな気になっている




 ドラッグストアで目薬の処方

 地域指定のゴミ袋を購入し

 ホームセンターで土を見る




 街の暮らしに慣れるだろうさ

 そのうちきっと




 ハクモクレンの白い花

 夏には土に混じって

 街の空気に馴染んでいるだろうさ



 商売繁盛の札を持って

 交渉相手の顔色を

 心願成就の袋を握り

 うっすら曇り空を見あげた



 帰り道に選ぶ道

 少しだけ遠回りでも

 ハクモクレンの白い花





 

 

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プロフィール

souheishimizu

Author:souheishimizu
 

清水漱平










言葉を綴り、


ときどき線を描き、


まれに色を塗ります。




collaborator



Come attracted a wave of summer
Moving by TOM'ambitious Laboratory.




Site design by CC Workshop
Wireframe advice by Qing Fortunati

Blog Butler by JOHN Dapps




Solution Focus Approach by Alician F Alliance




Drawing by lomeqatrive@pixiv




I borrowed power.special thanks.

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